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□いじわる
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いやー、だってさ。
そんな反応されちゃあ、いじりたくなるってもんでしょ?





今日は金曜日だ。
三井がいる湘北は、土曜日は午後2時から練習が始まる。
だから、金曜日の夜はいつも大体決まったところにいるのだ。


「仙道―…腹減った」

「三井サン、俺はドラえもんじゃあないっすよ」


ベッドに我が物顔で寝っ転がっている三井は、それこそ我が家のようにくつろいでいた。
その家の主の仙道も、別に嫌じゃないのでほっといているのだが。
いや、むしろ可愛い彼氏がベッドに寝転んでいて喜んでいるように見える。

「ねえ、三井サン。この二人の女の子だったらどっちがいいです?」

仙道がおもむろに雑誌を広げるとモデルの二人の女の子が写っており
どっちが趣味かを聞いてきた。
三井は彼氏にフツウそんなこと聞くかよ、と心の中で突っ込みながら
その女の子の顔を覗き込む。


「ね、どっち?」

「…」


何か、三井の顔が少しずつ赤くなっていってることに、仙道は気がついた。
そうか、こういうのがタイプなのか。
まあ、オレは程遠いしまず無理だけど…。


「み、みぎ…」


顔を赤らめて俯いた三井に、何かありそうだとすかさず仙道はそこに切り込んだ。
心の中でほくそ笑みながら。


「何で?三井サン、理由教えてよ」

「…いやだ」


恥ずかしそうに首を横に振る三井が可愛くて余計言わせたくなった仙道は
ベッドに乗り込み三井の腕をいとも簡単に掴んでシーツに押し付けた。
顔を隠すことができなくなった三井は余計に顔を赤くしていた。





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